照射食品反対連絡会、50年の活動成果を報告 国内施設閉鎖受け🔒
- 2023/10/3
- 食品
◎10月31日には全国大会開催へ
食品の放射線照射に反対し、50年間運動を続けてきた「照射食品反対連絡会」が、北海道士幌町にある日本で唯一の照射施設・士幌町食品照射施設・アイソトープ(コバルト)照射センターが閉鎖されたことを踏まえ9月11日、反対運動50年を振り返る講演・報告会を開いた。同連絡会は、「食品照射が禁止されたわけではなく、海外ではいまだに製造されており、違反食品の輸入も散見する。世界規模で照射食品をなくしていく運動を呼びかけていこう」と今後の運動方針を確認した。
日本では食品に放射線を照射することは禁止されているが、照射ジャガイモは例外として1972年に許可、74年から販売されてきた。他の食品にも許可が予定されていたが、安全性の問題が指摘され、日本スパイス協会などが政府に許可申請していたものの、消費者団体などの反対で進展しなかった。同連絡会は、「今こそ食品照射に終止符を」と呼びかけ、10月31日に衆院議員会館で全国集会を開くことも明らかにした。
9月11日に報告・講演会を開いたのは消費者団体や食品問題研究家、科学者などで構成する「照射食品反対連絡会」。主婦会館プラザエフ(東京・四ツ谷駅前)で「誰も放射線を照射したジャガイモを食べたくない」と題した……(以下続く)
(本紙「ニッポン消費者新聞」10月1日号より一部転載)
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