岡山県、若者被害防止へ動画コンテスト開催 最高賞金15万円

◎プロアマ問わず作品募集中 10月4日締切/交付金を活用

岡山県は7月3日、若者の消費者被害を防ぐ動画コンテスト「OKAYAMA 188AWARD」の作品募集を開始した。最優秀賞1作品に賞金15万円を贈る。日本国内に在住する人ならプロ・アマ問わず応募可能。消費者ホットライン188の認知度向上を図るとともに「動画の制作を通して、どのようなことに気を付ければ被害を防げるかを考えてもらいたい」(県くらし安全安心課)と話す。

OKAYAMA 188AWARD

岡山県が主催する若者被害防止動画コンテスト「OKAYAMA 188AWARD」特設サイトのトップページ

コンテストはショート動画とワンカット動画の2部門制。ショート動画部門は15~30秒以内の作品とし、撮影方法や表現方法は問わない。ワンカット動画部門は4つのお題について最終カットを制作し、ストーリーを完成させるもの。お題は若者被害が相次ぐ「就活・ビジネス関連トラブル」「定期購入トラブル」「美容関連トラブル」「架空料金請求トラブル」とした。

ショートカット部門の最優秀賞1作品に賞金15万円、優秀賞2作品に賞金5万円、25歳以下の若者賞2作品に賞金3万円を贈る。ワンカット動画部門ではワンカット賞として3作品にAmazonギフト券1万円分を贈呈する。

くらし安全安心課によると、昨年は「高齢者を消費者被害から守る動画コンテスト」を開催。全国から27作品の応募があった。今年は成年年齢引下げによる若者被害の拡大を懸念し、「悪質商法・特殊詐欺から若者を守ろう!」と題し、コンテスト名も「OKAYAMA 188AWARD」と親しみやすいよう変更。予算は地方消費者行政強化交付金を活用した。

同課は「若者は被害に遭ってもインターネットやSNSで解決策を探すことが多く、相談窓口を利用しない傾向がある。188を周知するため、多くの若者からの応募を期待している」と呼びかけた。受賞作品は県内映画館で放映するほか、12月~2月にかけてSNSと動画サイトで若者向けに広告配信する。

(本紙「ニッポン消費者新聞」8月1日号より転載)

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る