コープみらい10周年 理事長に熊﨑伸氏 新体制でくらしに貢献

創立10周年を迎えた生活協同組合コープみらい(さいたま市)は6月8日、都内で通常総代会と理事会を開き、専務理事の熊﨑伸氏を新理事長に昇任させる役員体制を決定した。副理事長は永井伸二郎氏が再任し、非常勤の副理事長は組合員理事の古賀摩希子氏が新たに就いた。記者会見した熊﨑理事長は「事業と活動を通じて組合員の皆様のくらしに貢献できるよう、さらなる取り組みを進めていく」と挨拶した。

理事長を4期8年務めた新井ちとせ氏は日本生活協同組合連合会副会長や国際協同組合同盟(ICA)アジア太平洋地域女性委員会委員長などの職務に専念する。

コープみらい新体制

10周年を迎えたコープみらいが新役員体制を決定。熊﨑伸理事長(右から二人目)、永井伸二郎副理事長(右)、古賀摩希子副理事長(左から二人目)、河田喜一専務理事(左)がくらしへの貢献と組織の成長に向けた舵を取る(6月8日、京王プラザホテルにて)

熊﨑理事長は千葉県出身の61歳。ちばコープ常務理事やコープみらい常務理事、コープにいがた理事などを歴任し、2017年からはコープみらい専務理事などを務めていた。物価高騰がくらしを直撃する中、熊﨑理事長は「組合員や消費者のくらしを守ることを優先する」と強調。「“未来へつなごう”をスローガンに、学習と交流できる場づくりと“声”を大切にした取り組みを進める」と語った。

また、組合員理事から副理事長に就いた古賀氏は、消費者の目線から最近の状況についてコメント。「物価高騰によって買い控えが進んでおり、自分自身もできるだけ安価な食材を買い、かさを増す工夫をしながら食事を作っている。いまの状況では仕方のないことだとは思うが、買い控えすることで生産者が一生懸命作った商品が売れ残ることになる。こうしたことがないよう、コープみらいは牛乳や米、国産果物・野菜の購入を促す取り組みを進めている。組合員として、こうした取り組みに尽力していきたい」と語った。

コープみらいは2013年にちばコープ・さいたまコープ、コープとうきょうの3生協が合併して誕生。2022年度の総事業高は4280億円、組合員数は396万人と最大規模を誇る。10周年を機に記念セールや記念商品などの企画を展開していくとしている。

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