続発する「HIFU」事故 消費者事故調、関係省庁に改善要請🔒

◎調査に1年8カ月、その間も相次ぎ深刻事故 活かされなかった6年前の「国セン政策提言」

「小顔」「痩身」「マスクだるみ解消」といった効果をうたい、エステサロンなどで被害を発生させ続けている「HIFU」(ハイフ、高密度焦点式超音波機器)の施術事故に対し3月29日、消費者安全調査委員会(消費者事故調、中川丈久委員長)は、約1年8カ月に及ぶ調査結果をまとめ、関係省庁に改善点を提示した。

消費者安全調査委員会

1年8カ月に渡った調査結果を報告する消費者事故調の中川委員長(写真右)

事故発生の原因として、HIFU機器の安全性、施術者の知識不足、重大事故発生に対する法的規制の未整備、などをあげている。アンケート調査でもリスクに関する施術者への教育不足、消費者への説明不足、危険性を利用者六割が知らなかったなどの実態もわかった。使用時の安全性が確保されない危険な機器が有効的な対策を講じられないまま使用され続けてきたという監視行政の怠慢を示す典型例とも言える。

事故は今も発生し続けており、再発防止には事故が集中するエステサロンなどでの使用を一時中止させるなど、スピーディな規制強化策が求められる。だが、事故調の中川委員長は……(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」4月1日号より一部転載)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
📌ジー・サーチ データベースサービス
📌日経テレコン
📌ファクティバ

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る