【米国】子どもの夜更かし対策に Wi-Fi自動遮断設定の活用を

就寝前のデジタルメディア利用は、子どもの睡眠時間の短縮や睡眠の質低下につながる――。こうした研究報告が相次ぐ中、米国の消費者団体コンシューマー・リポートはWi-Fi(無線LAN)の自動遮断設定を活用するよう保護者に呼び掛けた。「子どもが十分に睡眠時間を取っていない場合、夜間のインターネットへの接続を遮断することで解決できる」としている。

メールや動画視聴、SNS、オンラインゲームなどのデジタルメディアが子どもの睡眠を妨げる一つの理由が「FoMO(見逃すことへの恐怖)」。利用者を過剰に覚醒させ、見逃したくないという恐怖心を引き起こし、就寝時間を削っていく。そのほか、画面から発せられるブルーライトの問題を指摘する研究も多いという。

子どもの睡眠不足は食事の質低下や肥満、罹患率の増加、学校での成績低下、メンタルへの影響などにも関連するため、同団体は「就寝時間の1~2時間前にはデジタルメディアから離れて、心身ともにリラックスする習慣を身に付けるべきだ」と指摘。その手段としてWi-Fiの自動遮断を提案した。

設定方法はルーターによって異なる場合があるが、ルーターのIPアドレスをウェブブラウザーに入力してログインすれば、タイムスケジュールを設定できる。米疾病対策センター(CDC)の調査によると、10代の若者の73%が睡眠不足で、同団体は「(対策を取っていない限り)あなたの子どもも睡眠民不足の可能性がある。家庭内でのルールを設けて子どもを保護してほしい」と呼びかけている。

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