東京都消費者被害救済委員会が年度総会 紛争解決を積極化🔒

◎相談現場とも連携 2022年度は4事案を審議

東京都消費者被害救済委員会(村千鶴子会長含む24人で構成)は2月7日、都消費生活総合センターで今年度総会を開き、1年間の取組実績を確認、今後の活動方針などを話し合った。同委員会は東京都消費生活条例に基づき1994年設置、都民に重大深刻な影響を及ぼすか、そのおそれのある消費者紛争を対象に、都知事からの付託をもとに紛争解決に取り組む。案件ごとの「あっせん・調停案」は都内のみならず、全国の消費生活センターの相談現場でも活用されてきた。総会では今年度4件の消費者紛争の審議を手がけ、当日までに2件が終了、2件が審議中であることが報告された。

東京都消費者被害救済委員会

令和4年度総会を開いた東京都消費者被害救済委員会。紛争解決に向け「あっせん・調停」の推進を確認した(2月7日、東京都消費生活総合センターにて)

都被害救済委員会は各地の自治体ADR(裁判外紛争解決手続)の中でも積極的に審議を推進している機関、紛争解決の視点や審議過程での法制度の課題提示など、注目される提言活動も展開している。被害者が事業者を提訴する際、訴訟支援する仕組みを持つことも特徴。

東京都消費者被害救済委員会は都知事から付託された消費者紛争案件の審議に取り組む。現在の委員は24人。16人の「学識経験者」、4人の「消費者委員」、4人の「事業者委員」だ。都は被害者が事業者と裁判で争う際に訴訟費用を貸し付ける制度も運用。その際……(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」3月1日号より一部転載)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
📌ジー・サーチ データベースサービス
📌日経テレコン
📌ファクティバ

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る