有料老人ホームなんでも相談会、4日~6日に 入居の悩みに対応

公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協)は10月4日(火)から6日(木)までの3日間、「有料老人ホームなんでも相談会」を開催する。有老協の「苦情対応委員会」のもと入居前・入居中の悩みに対応する。各地の有料老人ホームの入居者及び入居希望者からの相談や苦情を受け付け、一つひとつ解決することを目的にする。有老協では、フリーダイヤルを使って気軽に相談して欲しいと呼びかけている。希望者には弁護士による面談相談も実施する。後援は厚生労働省。

有老協によると、日本の高齢者向け住まいは年々増加。有料老人ホームは約1万5300カ所、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)も約8100カ所を超えた。それに伴い苦情相談も増加傾となった。コロナ禍期間中には相談受付を一時中断したこともあったが、昨年度はそれでも有料協に413件の相談が寄せられた。内容は、ホームの運営の在り方、「ホーム退去時に高額な原状回復費用を請求された」などの原状回復費用関連、ホームスタッフの言動に対する不満や苦情などが中心。「ホームの隣室の煙草の煙や臭いが私の部屋に入ってくる」など、隣室とのトラブル例もある。

昨年度に同協会が発行した「知って納得!有料老人ホーム選び方マニュアル」(冊子)についての資料請求は約1万2000件。「多くの方が高齢期の住まいに関心が高いことがわかった」としている。消費者の間でホームの探し方や費用への不安が高まっていることも示している。

有老協「苦情対応委員会」では今回の相談会を契機に、これからの住まいを考える機会にして欲しいとしている。「なんでも相談会」は10月4日(火)から6日(木)まで。受付時間はいずれも10時~16時。同協会の相談員が対応する。

相談後には希望によって弁護士による面談相談も。「なんでも相談会」の電話番号は0120・180・885。FAX番号は03・3548・1078。相談電話番号は相談会の期間中のみの有効。

(本紙「ニッポン消費者新聞」10月1日号より転載)

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