【米国】自動車の触媒コンバーター盗難多発 レアメタル狙い
- 2022/9/9
- 海外
米国で自動車用排ガス浄化装置「触媒コンバーター」の盗難が相次いでいる。各州警察に被害届が殺到しており、当局などは施錠したガレージに駐車するよう注意を呼びかけている。
泥棒の狙いは触媒コンバーターに使われるプラチナやパラジウムなどのレアメタル。主要産出国が南アフリカとロシアの2か国に限られるうえ、ロシアのウクライナ侵攻により供給の一部が停滞しており、闇市場でも価格が高騰しているという。
どの車両も被害に遭う可能性があるが、最も注意が必要なのはハイブリット車。ガソリンエンジン用と電気モーター用の二つの触媒コンバーターが搭載されていて、格好のターゲットになっている。また、車両の下に潜りやすいバンも要注意だとしている。
触媒コンバーターの交換費用はおよそ1000ドル~2500ドルと高額。当局は施錠したガレージや照明のある明るい場所に駐車するよう呼びかけている。