【アジア】消費者団体運営の価格比較アプリ、外食情報3万件突破

シンガポール消費者協会(CASE)は、運営する価格比較アプリ「Price Kaki」の調理済み食品・飲料に関する情報が3万件を超えたと発表した。8月22日に外食チェーン大手のChang Chengと協定を結び、コーヒーショップとフードコートで提供される900以上の調理済み食品・飲料の価格情報が追加された。CASEは「インフレ圧力と⾷品価格の上昇が進む中、Chang Chengとのコラボは消費者により多くの選択肢と代替手段を提供する」とコメントしている。コーヒーショップとのコラボは今回が初めてという。

このアプリは日用品と調理済み食品の価格を比較するためのツール。2019年9月に運用を開始し、これまでに11万3000回以上ダウンロードされている。

今回は外食チェーンのChang Chengと協定を結び、全国23店舗のコーヒーショップとフードコートで販売される900以上の調理済み食品・飲料の価格比較が可能となった。これにより、同アプリで比較できる調理済み食品・飲料は137店舗、3万件を超えたという。

協定調印式にはシンガポール貿易産業大臣のLow Yen Ling氏もかけつけ、「アプリに多くの企業が参加することを歓迎する。企業と消費者がより近くなるだけでなく、価格の透明性が確保され、企業は善意と信頼を獲得できる」とあいさつ。

CASE代表のMelvin Yong氏は「この1年でメニューの価格が大幅に上昇したが、価格維持を続けている屋台や値上げを最小限に抑えている店舗もある。今回は私たちの生活に欠かせないコーヒーショップとのコラボが実現した。年末までに200店舗以上のコーヒーショップ・フードコートをカバーしたい」と次なる目標を語った。

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