日本生協連、レトルト食品14種の外箱省く 紙資源削減へ

日本生活協同組合連合会(日本生協連)は7月25日、コープ商品の紙資源削減の取り組みの一環として、今年8月までにレトルト食品全14種類の紙製外箱をなくすと発表した。これまでの外箱デザインはパウチに印刷していく。

紙製外箱を省くのは人気のレトルト食品「中華料理の素シリーズ」、「釜めしの素シリーズ」、「まぜご飯の素シリーズ」の全14種類。6月の「中華料理の素シリーズ」6種を手始めに、8月の「釜めしの素シリーズ」3種まで順次、新パッケージへと切り替えていく。これらは2021年度出荷数が383万個(供給実績5億6600万円)を突破した人気シリーズで、今回の取り組みにより全体で年間約44トンの紙資源の削減につなげる。

コープ商品レトルト外箱

外箱の中にパウチが入っていた従来品(左)からパウチに印刷を施した新パッケージ(右)へと切り替える(報道発表資料より)

外箱のないレトルト食品は家庭ごみを減らし、省スペース化の実現にもなるといい、コロナ禍で在宅時間が増え、自宅に食品を蓄えるストック需要の高まりにも対応できるとする。

日本生協連は「コープ商品の2030年目標」の中で、コープ商品に使用する紙(製品・容器包装・段ボール材)の100%を再生原料または森林認証品による調達原料とする目標を掲げる。2021年度進捗は重量ベースで87.5%となっており、紙の原料見直しと合わせて、紙資源に使用量削減にも注力している。日本生協連は「今後も環境や社会に配慮した商品の開発と普及に努めていく」としている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る