シンガポール消費者協会が通販サイト認証制度 安心な買い物支援

シンガポール消費者協会(CASE)は、国立生涯学習・職業訓練機関シンガポール小売研究所(SIRS)と覚書を交わし、通販サイトの認証制度「CASE・トラスト認定スキーム」を年後半にも開始すると発表した。トラブルが増加しているネット通販事業者を公正に評価し、消費者のサイト選びを支援していく。

CASEのメルビン・ヨン代表は「ネット通販業界は参入しやすく、最低限のサービス基準もないため、トラブルが増加している。業界初となる認定スキームを導入することにより、消費者が安心して買い物できる環境を実現したい」とコメントした。

同国では新型コロナ感染拡大以降、ネット通販の利用が拡大。それにともないトラブルも増加し、不良品、違法品、遅配・未達、誇大表示などの苦情が絶えなかった。

認定スキームでは販売前から販売後までのネット通販取引を評価し、基準に適合した事業者に「CASEトラストマーク」を付与する。評価基準は適正な広告と販売手法、価格の透明性、法やガイドラインの順守などの項目で構成し、CASEは「これらの要件は我が国の電子ビジネス業界のベンチマークとしても機能する」としている。

(本紙「ニッポン消費者新聞」7月1日号より転載)

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. パブリック・シチズン
    米国の消費者団体パブリック・シチズンのロバート・スタインブルック博士は11月21日、米食品医薬品局(c
  2. ETOC
    特殊詐欺グループと知りながら電話回線を提供する反社会的な電話事業者が存在することから、通信系の5団体c
  3. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  4. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  5. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る