【英国】バーベキューは炭よりもガスがお勧め 5つの理由示す

英国の消費者団体Which?は6月1日、バーベキューグリルを買い替える際、炭よりもガスタイプを選ぶことを推奨した。点火から清掃までの手間や環境面において、5つの利点があるとしている。

1つ目の推奨ポイントは点火。ガスタイプはボタン1つで点火でき、10分以内に調理温度に達する。炭火焼は点火に手間取る上、炭を最適に並べるための知識が必要。さらに調理を開始するまでに20分程度かかる。

2つめのポイントは汎用性。ガスタイプは汎用性が高く、スペースが足りない場合はサイドバーナーなどの追加機能がある。

3つめは温度制御。ガスタイプはダイヤルによる火加減の調節が可能で、ステーキは強火で短時間、鶏肉は中火で長時間といった具合に食材に応じて調理ができる。

4つ目はお手入れ。ガスタイプは炭に比べて手入れが簡単で、灰を捨てる手間も生じない。使用後、比較的早く温度が下がるため、炭に比べて早く手入れできる。

最後に環境影響。ガスタイプは炭よりもはるかに調理効率がよく、煙が少ないため、環境負荷が抑制され、PM2.5などの有害粒子の放出が少ない。ただし、Which?は「環境に良いバーベキューはこの世になく、ガスも二酸化炭素排出要因の一つだ」と釘を刺している。

多くの利点があるガスグリルだが、炭にはどうしても勝てない点が1つあるという。炭のスモーク効果は、食材を炭火焼ならではの本格的な味わいに仕上げ、「最高のガスグリルでさえも、この味を再現するのは難しい」としている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る