日常生活のおぼれる事故に注意 9割が浴槽 東京消防庁

昨年の日常生活における死亡・重篤事故のうち「おぼれる」事故が375人と最も多いことが東京消防庁の調べでわかった。次いで「ものがつまる」事故が337人で、この2つで約半数を占めた。同庁は「家庭内で起こりやすい日常生活事故を知っておくことや、年代毎に合わせた事故防止対策をしておくことで未然に防げる事故も多くある」と対策を呼びかけている。

同庁によると昨年中、日常生活における事故で救急搬送された12万3433人のうち、1536人が死亡・重篤事例だった。最も多かったのが「おぼれる」事故で375人(24.4%)、次いで「ものがつまる等」の事故で337人(21.9%)。そのほか「ころぶ」(259人、16.9%)、「落ちる」(144人、9.4%)などの事故も起きていた。

おぼれる事故の9割以上が浴槽で起きており、年齢別では高齢者で多く発生していた。一方、ものがつまる事故は食事中に多く発生し、高齢者で多発。ただ、乳幼児でも4人発生しており、注意が必要だった。

入浴時のおぼれる事故を防ぐには▽長湯、高温浴は避ける▽飲酒後は入浴しない▽入浴時には家族に知らせ、家族はこまめに声掛けをする――など。子どもが川やプールでの水遊びをする際は、保護者が付き添うことが重要だとしている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 兵庫県立消費生活総合センター
    兵庫県内の相談窓口に寄せられた消費生活相談の総件数は前年度比1.7%減の4万6123件だった。このうc
  2. マスク
    国立健康危機管理研究機構(JIHS)は激しいせきの出る百日せきのことしの累計患者数が4万3728人にc
  3. 阿南久生団連会長
    ◎小川賢太郎氏は名誉会長に 事業者と消費者団体でつくる国民生活産業・消費者団体連合会(生団連)は6c
  4. 農林水産省
    農林水産省は14日、全国のスーパーで6月30日~7月6日に販売されたコメの平均価格は5キログラム当たc
  5. オーストラリア競争・消費者委員会
    オーストラリアの国立詐欺対策センターは7月11日、ロマンス詐欺対策の専門チームを立ち上げたと発表したc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る