電子レンジ火災増加中 さつま芋・中華まん要注意 東京消防庁

この10年間に電子レンジの火災が3倍に増加しているとして、東京消防庁が注意を呼びかけている。食品を必要以上に温めたり、アルミ包装を加熱したりするなど誤使用による事故が発生しており、「使用法を再確認してほしい」としている。

同庁管内で発生した2021年の電子レンジ火災は65件。10年前の2012年は22件で、この10年間に約3倍に増えていた。また、直近3年間は急激な増加傾向にあり、19年が47件、20年が51件、21年が65件と推移した。

レンジ庫内で発生した火災の5割が食品の過熱(長時間温めすぎ)によるもの。特にさつま芋と中華まんは要注意だといい、同庁の実験によると、どちらも5分~12分間程度の加熱で爆発的に燃焼することが確認された。実際に「生のさつま芋を温めようと、電子レンジで10分加熱した。更に温めるため、5分加熱し、その場を離れたところ、異音が聞こえたため、戻ってみると、さつま芋が燃え、電子レンジから煙が出ていた」などの事故も起きていた。

同庁は、取扱説明書をよく確認し、調理中はその場を離れず、食品の様子を見ながら加熱するよう呼びかけている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 全相協公開シンポジウム
    ◎「サプリメント形状食品の規制必要」との意見も 全国消費生活相談員協会(全相協)は11月15日、秋c
  2. ニッポン消費者新聞2024年1月号
    特集 健康食品110番に350件超 全相協、シンポジウムで報告 機能性食品は21件 ~c
  3. パブリック・シチズン
    米国の消費者団体パブリック・シチズンのロバート・スタインブルック博士は11月21日、米食品医薬品局(c
  4. ETOC
    特殊詐欺グループと知りながら電話回線を提供する反社会的な電話事業者が存在することから、通信系の5団体c
  5. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る