電子レンジ火災増加中 さつま芋・中華まん要注意 東京消防庁
- 2022/3/28
- 食品
この10年間に電子レンジの火災が3倍に増加しているとして、東京消防庁が注意を呼びかけている。食品を必要以上に温めたり、アルミ包装を加熱したりするなど誤使用による事故が発生しており、「使用法を再確認してほしい」としている。
同庁管内で発生した2021年の電子レンジ火災は65件。10年前の2012年は22件で、この10年間に約3倍に増えていた。また、直近3年間は急激な増加傾向にあり、19年が47件、20年が51件、21年が65件と推移した。
レンジ庫内で発生した火災の5割が食品の過熱(長時間温めすぎ)によるもの。特にさつま芋と中華まんは要注意だといい、同庁の実験によると、どちらも5分~12分間程度の加熱で爆発的に燃焼することが確認された。実際に「生のさつま芋を温めようと、電子レンジで10分加熱した。更に温めるため、5分加熱し、その場を離れたところ、異音が聞こえたため、戻ってみると、さつま芋が燃え、電子レンジから煙が出ていた」などの事故も起きていた。
同庁は、取扱説明書をよく確認し、調理中はその場を離れず、食品の様子を見ながら加熱するよう呼びかけている。