【英国】犬用早食い防止皿をテスト ストレス与える製品も

愛犬の早食いを防止するフードボウルについて、英国の消費者団体Which?が商品テストを実施した。突起を設けることで食べにくい形状にしているため、確かに食べる速度が落ちたものの、洗浄が面倒だったり、犬にストレスを与えてしまったりする製品も見つかった。愛犬に適した製品を見つけるのは難しく、返品条件などを確認してから購入するよう呼びかけている。

16種類のフードボールを5頭の空腹な犬でテストしたところ、すべての製品で食べる速度が落ちたが、中には通常の10倍以上の時間を要する製品も見つかった。犬にストレスを与える可能性があり、忍耐力の高くない犬はボウルをかじったり、ひっくり返したりするおそれがあった。

また、形状が複雑すぎると飼い主の負担が増える可能性があった。食事前・食事後の「餌を詰める」「食べ残しを取り除く」のに一苦労な上、洗浄にも時間がかかる。いくつかの製品には滑り止めが付いているが、効果を発揮せず、床の上を動き回ったという。

さらに、多くの製品はかたいプラスチック製だが、犬が噛むため長持ちしない。同団体が通販サイトのレビューを調べたところ、ボウルの破損が最も多い苦情だった。

同団体は「愛犬に適した製品を見つけるのは困難な作業になるかもしれない。あまりにも形状が複雑なものは避け、犬の性格を見極め、食べる楽しみが味わえるものを推奨する」とアドバイスしている。

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