昨年の住宅火災増加 原因はこんろ・たばこ上位 東京消防庁

2021年に東京消防庁管内で発生した住宅火災は1621件で、前年比68件増加した。出火原因は「こんろ」が379件(23.4%)と最も多く、「たばこ」が220件(13.6%)、「放火」が105件(6.5%)と続いた。死者が発生した火災では「たばこ」によるものが最も多く、同庁は「寝たばこは絶対にやめてほしい」などと呼びかけている。

同庁によると、住宅火災による死者は70人で、前年比1人減少。うち65歳以上の高齢者が54人と全体の77.1%を占めた。出火原因では「たばこ」が15人(21.4%)と最も多く、以下、「ストーブ」9人、「こんろ」6人、「コード」4人などの順だった。

たばこによる火災の半分以上が「火源が落下する」事例。同庁は「注意していれば発生を防止できた」と指摘する。布団などに落ちたたばこは、しばらく無炎燃焼を続け、気づいた時には室内に一酸化炭素などの有毒ガスが充満して避難行動がとれず、命を落とす危険があるという。寝たばこのほか、飲酒中に喫煙し、そのままうたた寝してしまうケースにも注意が必要だとしている。

一方、こんろ火災では、使用中に「放置する・忘れる」事例が多く、調理中にこんろから離れないよう呼びかけている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. ホワイトハウス
    ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉長官のキャンペーンに追随し、クラフト・ハインツやペプシコなどc
  2. 東京都消費生活総合センター
    東京都消費生活総合センターに寄せられた2024年度の相談件数は前年度比5.6%増の2万8126件(速c
  3. 令和の米騒動学習会
    ◎元食品表示Gメン 長期視点の出口戦略の必要性を指摘 米価の高騰が続く「令和の米騒動」を巡り情報がc
  4. 自動車世界大手ステランティスの英国法人が、タカタ製エアバッグを搭載するシトロエンC3やDS3などの全c
  5. 消費者教育教材資料表彰2025表彰式
    ◎「学びを実社会につなげる内容」と高く評価 消費者教育支援センター主催「消費者教育教材資料表彰20c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る