特商法見直しを視野、2月に週末電話相談開催へ 石田幸枝さん🔓

全国消費生活相談員協会理事・消費者団体訴訟室長 石田幸枝さん
◎事例重視、相談現場から政策提言

「超高齢社会や急速なデジタル化の進展、その中での消費者トラブルは、今後いっそう深刻化していくことが心配されます。被害にあうのは高齢者、若者に限りません。寄せられる相談事例をいかし、少しでも被害防止へとつなげていければ、と思います」

2月中の土曜と日曜、延べ8日間にわたり全国消費生活相談員協会(全相協)は「週末電話相談110番」を実施する。東京、大阪、北海道3カ所の事務所で相談を受け付ける。新型コロナウイルス感染防止対策に万全を期しての開催だ。

全国消費生活相談員協会理事石田幸枝さん

取組の一端を担うのが石田幸枝さん。「感染防止に配慮しながら、多くの苦情相談を受け付けることができれば」と「110番」への幅広い活用を訴える。相談業務に携わって30年。その経験を踏まえ事例を精査、関係機関への政策提言も準備していく。

「今回の110番は“突然の訪問・電話勧誘でトラブル”というテーマで実施します。訪問販売や電話勧誘では規制を逃れる手口がますます巧妙化しています。消費者トラブルも減少していない。110番では相談者一人ひとりの苦情相談に的確に対処するとともに、現状の被害実態を把握し、事例を活用して改善につなげていけるよう法的見直しも提示していく予定です」

特定商取引法改正を視野に入れている、と石田さん。

「テーマに示されているように、事業者の突然の訪問や電話勧誘などの、不招請勧誘についてトラブル発生の背景や被害の実態を明らかにできれば…(以下続く)

(本紙2月1日号「消費者問題はいま―提言」欄より一部転載)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
📌ジー・サーチ データベースサービス
📌日経テレコン

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る