消費者安全調査委10週年 評価と課題取りまとめ 夏めどに報告🔓

■「試験施設を持っていない」「非公開が多い」「調査品目が少ない」など課題精査へ

事故の原因究明調査と再発防止を目的とする消費者安全調査委員会(消費者事故調、中川丈久委員長含む委員7人で構成)は今年10月で発足10周年を迎える。1月27日、同委員会は10周年へ向け「今後取り組むことが期待される新たな課題」の検討をスタートさせた。

消費者事故調に対しては、調査期間が長期にわたる、調査対象品目が少ない、警察捜査が優先されている、検討プロセスが非公開になりがち、などの課題が提起されてきた。10周年へ向けては、これまでの活動実績とその評価、消費者被害者からの申出状況や調査選定状況などのほか、調査に基づく意見具申の実績やその成果、消費者を取り巻く時流の変化なども検討する。それらを踏まえ今後の活動の方向性を盛り込んだ提案提示も予定。夏頃をめどに報告書としてまとめるという。消費者の期待する「被害者に寄り添う」視点をどう活動に反映させていくのか、注目される。

消費者安全調査委員会

10月に発足10周年を迎える消費者安全調査委員会。事故分野の広がりと多様な事故発生状況に対し、スピード感ある対応が求められている(1月27日)

■発信力強化への機能強化は実現したか

消費者事故調は、2020年12月に「発信力強化に向けた考え方」を発表。従来から指摘されてきた限定的な事故調査選定数、少ない関係行政機関などへの意見具申…(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」2月1日号より一部転載)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
📌ジー・サーチ データベースサービス
📌日経テレコン

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る