消費者問題に関する「私の提言」受賞者発表 ACAP
- 2018/1/17
- くらし
ACAP(公益社団法人消費者関連専門家会議、島谷克史理事長)は1月16日、新春講演会を都内で開き、第33回「ACAP消費者問題に関する私の提言」受賞者を発表、表彰した。「私の提言」募集事業は消費者問題に関する啓発活動の一環としてACAPが1985年から毎年実施している。「内閣府特命担当大臣賞」「ACAP理事長賞」及び4人の入選が発表された。また、今年3回目となった中学生を対象にした「消費生活に関する作文コンクール」の審査結果も発表され、最優秀賞を含む4作品が表彰された。
当日はACAP新春講演会としてゼンショーホールディングスの小川賢太郎会長兼社長が招かれ、事業活動の理念と消費者対応の考え方、同社が推進するフェアトレード活動の経緯について紹介した。小川会長は、消費者の立場になって考えることの重要性を強調した。
「私の提言」の受賞発表では、82作品が応募されたことが報告された。その中で、最優秀賞として内閣府特命担当大臣賞に木更津市消費生活センターの消費生活相談員・橋口京子さんの「消費生活センター発 ACTION!SDGsプロジェクト~消費生活相談現場からの提言~」と題した作品が表彰された。また優秀賞としてACAP理事長賞に静岡県立駿河総合高等学校の生徒たちと指導教諭による「『M-SIPP』-高校生がつくるエシカルタウンー」が表彰された。
入選作として大西慧子さん(WFN代表)の「安全と安心の間にあるもの~放射性物質を事例に食の安全・安心とリスクコミュニケーションを考える~」、竹花将明さん(獨協大学経済学部3年)の「家庭系食品廃棄物リサイクル促進に向けての提案」、畑上麻保さん(石川県金融広報アドバイザー)の「キャッシュレス決済多様化の今こそ、おこづかい帖から始める金融教育」、そして、平林有里子さん(香川県小豆県民生活センター・消費生活相談員)の「科学的知見に基づいた信頼される消費者教育のために」の3作品が表彰された。
今年3回目を迎えた中学生を対象とした「消費生活に関する作文コンクール」には709もの作品が寄せられたことが報告された。その中から最優秀賞として細貝愛奈さん(中学1年)の「賢い消費者~地産地消と日本の未来~」、優秀賞には小峰紗知さん(中学1年)の「便利さへの感謝」が選ばれた。入選作には、上間菜結さん(中学3年)の「江戸時代から学ぶもったいない精神」、鈴木このみさん(中学1年)の「消費生活と時代の変化」がそれぞれ受賞した。
ACAPでは、今後も消費者啓発活動および消費者教育推進支援の一環として、「消費者問題に関する私の提言」「中学生対象の消費生活に関する作文コンクール」を実施していくとしている。