コロナ後見据え「つながり」模索 土屋敏夫日本生協連会長が挨拶

日本生活協同組合連合会(日本生協連)は7月15日、都内で記者会見を開き、6月18日付で代表理事会長に就任した土屋敏夫氏が挨拶した。土屋会長はSDGsの達成に向け、行政や他団体と連携しながら取り組みを進めると強調。生協の2030年ビジョン「つながる力で未来をつくる」を紹介し、「コロナ後の新たな社会を見据え、新しい形のつながりを模索しつつ、日本生協連会長として全国の生協とともに役割を果たしていく」と抱負を語った。

土屋敏夫日本生協連会長

日本生協連記者会見後、写真撮影に応じる土屋敏夫会長。地域・日本・世界の課題に取り組むことを強調した(7月15日午前、東京ミッドタウンタワーにて)

土屋会長は1982年に都民生協(現・コープみらい)に入所して以来、39年でトップに上り詰めた。就任挨拶では「生協は地域に暮らす組合員が主役であり、組合員が出資・利用・運営することで成り立つ組織。全国の生協が地域で十分役割を果たせるよう日本生協連として支えていく」と語った。

また、「今日の日本の社会は格差、貧困の拡大、少子高齢化など困難な課題が山積するとともに、いまだに新型コロナウイルスの脅威にさらされている」とし、組合員や消費者とともに課題解決に向けて積極的に取り組むことを強調した。

日本生協連は昨年の総会で2030年ビジョン「つながる力で未来をつくる」を決定。今年は「生協の2030年環境・サステナビリティ政策」を策定し、世界的な課題であるSDGsへの取り組みを加速させる方針だ。

土屋会長は「各地の行政や社会福祉協議会、日本協同組合連携機構を軸とした他の協同組合、諸団体と連携の輪を広げていく」とし、「“誰ひとり取り残さない、持続可能な世界・日本”“安心してくらし続けられる地域社会”づくりに向けて、コロナ後の新たな社会を見据え、新しい形のつながりづくりを模索しつつ、日本生協連会長として全国の生協とともに役割を果たしていきたい」と述べた。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る