清涼飲料水生産量、2年連続マイナス ミネラルウォーターは伸長

全国清涼飲料連合会(東京都千代田区、全清飲)がまとめた2020年の清涼飲料水生産量は、前年比4.9%減の2157万9000キロリットルだった。新型コロナ感染拡大の打撃を受けて2年連続のマイナスで着地し、2019年(0.6%減)と比べて落ち込み幅が拡大した。販売金額も7%減の3兆7978億円(19年は4兆483億円)と4兆円の大台を割り込んだ。

全清飲によると、品目別シェアに変化がみられ、茶系飲料がシェア24%でトップを維持したものの、ミネラルウォーターが炭酸飲料を初めて抜いて2位に浮上。以下、炭酸飲料、コーヒー飲料の順となった。

コロナ禍で茶系飲料、炭酸飲料、コーヒー飲料がマイナスとなる中、ミネラルウォーターが家庭内需要の高まりを受けて伸長。健康志向の高まりからか野菜飲料、豆乳飲料も堅調に推移した。

清涼飲料水は加工食品産業の中でトップクラスの市場規模を持つ業界。激しく変化する消費者ニーズに対応し、毎年1000点前後の新商品が投入されているという。

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