アルミ缶リサイクル協会(東京都中央区)は、東京ビッグサイトで12月7日~9日まで開催している「エコプロ2017」に今年も出展した。初日だけで小中学生を中心に約1500人がブースを訪問する盛況ぶり。来場者は展示パネルをヒントにしながら、アルミ缶リサイクルクイズを次々と解いていった。同協会の小林裕部長は「子どもたちにアルミ缶リサイクルに親しんでもらう機会にしたい」と話し、集団回収のさらなる普及拡大に意欲を示した。
アルミ缶リサイクル協会の趣向を凝らしたブースは例年人気が高く、昨年の入場者は3日間で約3500人に上った。今年は昨年を上回る4000人の参加を見込み、初日だけで約1500人が訪問したという。
ブースの目玉は子どもでも楽しめるリサイクルクイズ。アルミ缶リサイクルに関するクイズを4問出題し、ブース内に展示されたパネルをヒントにしながら解いていく趣向。回答用紙を提出すると、非売品のボトル缶入りのお茶がもらえる。
クイズに挑戦した小学生は「リサイクルクイズが面白かった。家ではお母さんがアルミ缶を分別している」と笑顔で語った。大人も楽しめるようアルミ缶で作った折り鶴や日本で最初のオールアルミ缶ビール(アサヒビール)なども展示した。
家庭からでるアルミ缶の回収方法で最も多いのは、地域のボランティアや学校などによる集団回収。同協会は、こうした草の根活動を支援するため回収協力者表彰に力を入れている。2016年度のアルミ缶リサイクル率は92.4%を達成し、このうち62.8%が再びアルミ缶に生まれ変わった。小林部長は「アルミ缶は循環型飲料容器であり、回収してリサイクルすると、ごみの減量やエネルギーの節約など良いことがたくさんある。こうした回収の考え方を広げていきたい」と強調した。