次亜塩素酸水 加湿器の空間噴霧に注意 金属がさびる場合も🔓

ウイルスを不活性化するとされる次亜塩素酸水を空間噴霧する加湿器が販売されている問題で、東京都消費生活総合センターは3月2日、「人がいる場所での加湿器による次亜塩素酸水の空間噴霧はおすすめしない」と注意を呼びかけた。薬機法に基づいて「空間噴霧用の消毒剤」として承認が得られた次亜塩素酸水は現時点でない上、金属製品をさびやすくする作用があり、家電製品の接触不良などにつながる恐れがあると指摘した。

都には「お年寄りや赤ちゃんにも安全とうたわれていたので空間噴霧用の加湿器のレンタルがセットになっている次亜塩素酸水の定期購入を契約した。後から、次亜塩素酸水は人がいる場所で噴霧しないようにと、公的機関の注意喚起が公表されたので、使用することが不安になった」、「加湿器をリース契約し、次亜塩素酸水を入れて使用している。次亜塩素酸水が家電製品に影響を及ぼすことがあるか」といった相談や問い合わせが寄せられていた。

次亜塩素酸水は酸性から弱酸性の溶液で、酸化作用により除菌やウイルスを不活性化する効果が知られている。一方で、厚生労働省などは次亜塩素酸水の空間噴霧について、「付着ウイルスや空気中の浮遊ウイルスを除去できるかは、メーカー等が工夫を凝らして試験をしているが、国際的に評価方法は確立されていない」と指摘…(以下続く)

(本紙4月1日号「警鐘―安全と危険の狭間で」より一部転載)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
📌ジー・サーチ データベースサービス
📌日経テレコン

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. パブリック・シチズン
    米国の消費者団体パブリック・シチズンのロバート・スタインブルック博士は11月21日、米食品医薬品局(c
  2. ETOC
    特殊詐欺グループと知りながら電話回線を提供する反社会的な電話事業者が存在することから、通信系の5団体c
  3. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  4. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  5. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る