【米国】自動車購入手続き、コロナで効率化 満足度も過去最高

コロナ禍において、自動車の購入手続きが効率化され、購入者の満足度が過去最高になったことが、自動車販売支援サービス大手Cox Automotive社の調査でわかった。高収入世帯が「欲しい」と感じた新車を購入する傾向がみられたほか、オンライン上で多くの手続きを進めた人ほど満足度が高い傾向があったという。

調査結果によると、購入者の平均年齢は50歳で、新車購入者の7割が年収7万5000ドル以上だった。一方、年収7万5000ドル未満の新車購入者は前年比3%減少した。動機については「必要だったから」ではなく「欲しいと思ったから」購入した傾向がみられ、新車購入者の35%がプロセス開始時に自ら欲しい車種をあげたという。

オンラインで事前に情報収集する消費者が増えたことから、購入までの時間も13時間強(前年は約15時間)と短縮。小売りツールのデジタル化により、手続きが効率化されたことも貢献した。そのほか、コロナ禍の新たなサービスとして宅配試乗が登場。購入者の22%はディーラーでは試乗しなかったと答えた。

Cox Automotive社によると、購入プロセスの効率化にともない満足度が向上する傾向がみられ、「ヘビーデジタル」購入者(オンラインで半分以上の手続きを終えた購入者)は「ライトデジタル」購入者(オンライン手続きが20%未満の購入者)よりも満足度が高かったという。

調査には昨年3月から9月に新車・中古車を購入した3016人が回答した。

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