豆乳類の生産量過去最高、家庭での利用拡大 無調整タイプ牽引

日本豆乳協会(東京都千代田区)によると、昨年の豆乳類の生産量が前年比5.3%増の43万534キロリットルに達し、過去最高を記録した。コロナ禍で外食向けの減少が見込まれる中、家庭内での普及が進んでいるという。

2020年は「無調整豆乳」が15.4%増の12万5035キロリットルと好調だった。「調整豆乳」も2%増の20万9289キロリットルとなり、「果汁入り豆乳飲料」やコーヒー・紅茶などの「フレーバー系豆乳飲料」も堅調だった。

市場動向について同協会は、新型コロナの影響で外食需要が減少したほか、テレワークの増加により、オフィス街を中心とするコンビニでの利用者減もあったと分析。一方で、宅内需要が引き続き増加傾向にあり、家庭内での豆乳の普及が進んでいると報告した。

この10年間では無調整豆乳の伸長が目立ち、生産量が最も多い調整豆乳が08年(万5832キロリットル)からの10年間で倍増したのに対し、無調整豆乳は08年(2万999キロリットル)から20年の12万5035キロリットルへと約6倍に拡大。調整豆乳の生産量に迫る勢いを示しているという。

豆乳は飲用のほか鍋や料理など新たな活用も普及。「豆乳鍋」や「豆乳スイーツ・デザート」、「豆乳ラテ」、「紅茶豆乳」などが人気で、家庭内での利用シーンが広がっている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. パブリック・シチズン
    米国の消費者団体パブリック・シチズンのロバート・スタインブルック博士は11月21日、米食品医薬品局(c
  2. ETOC
    特殊詐欺グループと知りながら電話回線を提供する反社会的な電話事業者が存在することから、通信系の5団体c
  3. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  4. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  5. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る