「ひょうご消費生活プラン」案に8人から意見 今月策定へ

兵庫県は3月4日、今後の県消費生活行政の指針となる「ひょうご消費生活プラン」案のパブリック・コメント(意見募集)結果を公表した。8人から52件の意見があり、その一部が案に反映された。今月中に策定し、2021年度(令和3年度)からの3年間、案に基づいて消費者教育の推進や相談体制の強化などの施策を進めていく。

52件のうち9件の意見が反映された。当初、プラン案の名称を「消費生活推進プラン」としていたが、「名称を見ただけでは、どんどん消費していこう!と誤解される懸念があり、県民にプランの内容が伝わりにくい」との意見が出され、「消費生活プラン」に変更した。

また、グローバル化の進展への対応として、「越境消費者センター(CCJ)の疑似チャットボットの利用が倍増しているが、その件数が年に数千件と圧倒的に少ないことから、認知度の向上は必要ではないかと考える。国で訪日観光客消費者ホットラインの予算措置がされているので、国民生活センターなど県外との連携などにもう少し触れてはどうかと思う」との意見があったことを踏まえ、CCJとの連携についての記載を盛り込んだ。

県では今後、ライフステージに応じた消費者教育を進めるほか、ポストコロナを見据え、動画やオンラインによる講座の実施に注力する。SNSの活用など相談対応を高度化も図り、「県内どこに住んでいても、等しく消費者教育や消費生活相談を受けられる」環境の実現を目指す。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る