【英国】トイレットペーパーもサブスク 環境配慮競う
- 2021/2/8
- 海外
新型コロナウイルス感染拡大で買い占め騒動が起きたトイレットペーパーにも、サブスクリプション(定期購入)サービスが登場している。英国の消費者団体Which?は再生紙や竹製のトイレットペーパーを提供する新興4社のサービスを紹介し、環境配慮の取り組みや寄付状況などを比較した。
Who Gives a Crap(WGAC)社は再生紙と竹製の2種類のトイレットペーパーを取り扱う。竹製は24個入りで1回当たり26ポンド、再生紙は24個入りで24ポンド。送料は無料で、利益の50%が発展途上国に寄付され、トイレ建設と公衆衛生の改善にあてられる。ただし、再生紙で個別に包装されているため、さらなる環境配慮を求める場合は別オプションで注文する必要があるという。
Bumboo社は竹製トイレットペーパーを取り扱い、無包装が24個入り21.5ポンド、個別包装タイプが22.5ポンド。送料無料。サブスクリプションを選ぶと5%引きになり、売り上げの一部が貧困撲滅活動を含めた森林再生プロジェクトにあてられる。
The Cheeky Panda社は竹製トイレットペーパー24個入りで19.99ポンド。サブスクリプションだと5%引きで、送料無料。無包装で、一部が環境保護団体に寄付される。
Naked Sprout社は「英国で最も環境にやさしいトイレットペーパー」をうたう。化学物質・漂白剤100%フリーを強調し、1回当たり96個入りと大量配達が特徴。他社より数ポンドお得で、配送に関わる手間や二酸化炭素も削減できる。24個入りなら23.5ポンドで配送無料。発展途上国で水の浄化に取り組む慈善団体と提携している。
各社は生活必需品が大量に玄関まで届くという便利さとともに、環境配慮型商品であることをアピールする。Which?は「環境配慮型商品をスーパーで探すストレスが軽減され、玄関まで商品が届き、二酸化炭素排出量も削減できる」とし、利用するのであれば生活スタイルにあったオプションを選択するよう呼びかけている。