トイザらス、米国内店舗消滅へ コロナ打撃、1年で閉店
- 2021/2/3
- 海外
Tru Kids社のもとで再建を目指す米国トイザらスの同国内店舗がついに消滅する。新型コロナウイルス感染症の拡大で消費者の購買行動が大きく変化したことが影響した。トイザらスブランドとしては米国以外の約700店舗が健在で、米国内ではオンライン販売に注力する方針だという。
米トイザらスは2017年に破産を申請。2018年には米国内の全店舗を閉鎖していたが、Tru Kids社が再建に乗り出し、2019年にニュージャージー州パラマスとテキサス州ヒューストンに2店舗を再出店していた。報道などによると、2店舗は体験型の「遊び場」をコンセプトとし、売り場面積が小さく、アイテム数も少なかったという。
ショッピングモールへの出店も計画される中、昨年、新型コロナが直撃。オンラインや大型店に顧客が流れて苦戦を強いられ、今般、正式に閉店することが決まったという。ただ、圧倒的な知名度を誇るブランドは維持し、オンラインで活路を見出すとしている。
米国で60年以上の歴史を誇るトイザらスが占有してきた市場は、ウォルマートやターゲットといった大手スーパー、アマゾンなどのオンライン通販が引き継いだ。米国内での店舗事業は撤退を余儀なくされたが、海外店舗とオンライン販売でブランドの生き残りをかける。