米非営利団体とパンメーカーが連携 全粒穀物の使用割合明記へ
- 2021/1/27
- 海外
全粒穀物(Whole Grain)を使用した様々なパンが販売される中、米非営利団体の公益科学センター(CSPI)と老舗パンメーカーのワンダーブレッドは1月25日、全粒穀物の使用割合をわかりやすく表示する取り組みを共同で始めたと発表した。全粒穀物の摂取量が正確に把握できるようになり、消費者の健康的な食品選びに役立つとしている。
米農務省の健康的な食事ガイダンスでは、摂取する穀物の半分を全粒穀物にするよう推奨している。一方で、全粒穀物パンの中には使用割合や含有量を明示していないものがあり、CSPIが表示の改善を呼びかけていた。
今回の取り組みでは、ワンダーブレッド社の食パン「Wonder White Made With WholeGrain」の包装前面に「1食当たり全粒穀物8グラムが取れる」と記載。さらに「使用する穀物の34%が全粒穀物」と併記して使用割合に関する情報も提供していく。包装裏面には関連情報として100%全粒穀物パンを紹介。1食あたり26グラムの全粒穀物が取れることをアピールし、利用を促していく。
CSPIは「全粒穀物含有量の正確な情報提供は重要だ。消費者はこの情報を参考にしながら、ガイダンスに対応させた食品選択ができるようになる」と強調。ワンダーブレッドの取り組みを歓迎するとともに、他社も追随するよう呼びかけた。