エアーベッドの空気漏れに注意 相談急増、転落事故も発生🔓

電動ポンプを内蔵した「エアーベッド」の空気漏れに関する相談が近年急増し、転落してけがを負う事故も起きていることが、国民生活センターの調べでわかった。商品テストでは、空気漏れの状態で使い続けると体が埋もれて起き上がれなかったり、ベッドの端から転落したりすることが判明し、「空気圧が低下した状態では使用しないでほしい」と注意を呼びかけている。

エアーベッドからの転落

国民生活センターが公表した事故再現テスト動画のワンシーン。空気漏れの状態でベッドの端に寝ると横転し、転落する恐れがある

エアーベッドは本体内蔵の電動ポンプで空気を入れて使う商品。本体はポリ塩化ビニール製で、100~200キログラムまでの重さに耐える商品が多いという。通信販売で6千~1万円程度で販売され、空気を抜くと小さく収納できることからキャンプや車中泊、来客用としても人気を集めている。

国民生活センターによると、2016年度からエアーベッドに関する相談が急増し、2020年10月までの5年半で合計442件にのぼった。全体の7割(309件)が空気漏れに関する相談で、そのうちの3割弱(79件)は最初の使用時から空気漏れが起きていたとみられるケースだったという。

また、空気漏れによる事故事例が9件(危害事例7件、危険事例2件)あり、そのうちの5件は転落したり体勢を崩したりする事例だった。昨年7月に寄せられた事例では、70歳代の女性が額を4針縫うけがを負った。女性によると「テレビショッピングでエアーベッドを購入した。夜中に急に空気が漏れて…(以下続く)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
📌ジー・サーチ データベースサービス
📌日経テレコン

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る