世界食料価格、7カ月連続上昇 12月は6年ぶり高値に FAO
- 2021/1/13
- 海外
国連の食糧農業機関(FAO)は1月7日、世界の食料価格が7カ月連続で上昇したと発表した。昨年12月の食糧価格指数は前月比2.3ポイント(2.2%)上昇の107.5となり、2014年11月以来、6年ぶりの高値。植物油や乳製品などの上昇が要因だという。2020年平均の指数は97.9ポイントで、3年ぶりの高値水準となった。国際消費者機構(CI)はFAOの発表をリツイートし、今後の食料価格を注視する方針だ。
FAOによると、12月に最も上昇したのは植物油で、前月比5.7ポイント(4.7%)上昇の127.6ポイント。2012年9月以来の高値となった。供給がひっ迫するパーム油の国際価格が7カ月連続で上昇したほか、大豆油もアルゼンチンの輸出量低下で7年ぶりの高値水準となっていた。
また、12月の乳製品価格指数は108.8ポイントで、11月から3.4ポイント(3.2%)の上昇。食肉価格指数と穀物価格指数もそれぞれ1.6ポイント(1.7%)、1.3ポイント(1.1%)上昇した。一方、砂糖は上昇が一服し、0.5ポイント低下した。
食料価格指数は2014-16年の平均を100として算出した指数。穀物、植物油、乳製品・砂糖、食肉の国際価格からなる。年平均の最高値は2011年の131.9ポイント。