配線コードも「密」に注意 大掃除の際に点検を NITE呼びかけ
- 2020/12/24
- くらし
テーブルタップや延長コードなどの「配線器具」の発火事故が冬場に多く起きていることが12月24日、NITE(製品評価技術基盤機構)のまとめでわかった。ほこりやペットの尿などの付着、コードの断線、たこ足配線による異常発熱などが主な原因。
NITE製品安全センターリスク評価広報課の柿原敬子課長は「消費電力の大きい電気ストーブなどの暖房器具を使う機会が増える上、今年はコロナ禍での在宅勤務により電源周りの大混雑が想定される」として、大掃除の際の点検と掃除を呼びかけた。
NITEによると、2019年度までの5年間に配線器具の事故が282件、電源プラグ・コードの事故が276件起きていて、全体の6割近くが火災となっていた。ほこりや水分の付着によりトラッキング現象が起きて異常発熱したり、コードを踏むなどして断線し、ショートしたりする事例が多発。また、たこ足配線による異常発熱も報告された。NITEは「複数の電気製品を接続する際は、合計の消費電力が接続可能な最大消費電力を超えないように注意してほしい」と呼びかけた。
事故を防ぐポイントは▽電源プラグはしっかり差し込む▽ほこりや水分が付着しないよう掃除する――こと。また、大掃除の際は▽コードを踏んだり、無理に引っ張ったりしていないか▽最大消費電力を超えていないか▽異臭・異音・変色・変形がないか――などの点検を呼びかけた。差込口への異物侵入を防ぐシャッター付き製品も販売されていて、NITEは「必要に応じて検討を」としている。