大学生の消費者川柳、カレンダーに 静岡県作成
- 2017/12/1
- くらし
大学生が詠んだ消費者川柳が日めくりカレンダーになった。いずれの句も消費者トラブの実態や注意ポイントをユーモアたっぷりに五七五にまとめた珠玉の作品。カレンダーを作成した静岡県中部県民生活センターは消費者被害の未然防止を図る啓発グッズとして広く利用する方針。こうした試みは県内初という。
カレンダーは卓上・壁掛け兼用のB6判フルカラー32ページの日めくり式。「月」や「曜日」を記載せず31日分を収録し、毎月ページを戻して使えるよう工夫した。3千部を作り、出前講座などで活用・配布する。
同センターは7月、常葉大学の星野洋美教授とタイアップし、消費生活出前講座を実施。その中で、大学生と大学院生の計250人が消費者トラブルをテーマに川柳を詠んだ。カレンダーには376句の中から珠玉の31句を収録。「化粧品潤ったのは詐欺師だけ」(わたがしさん)、「おかしいと変化に気づく地域の目」(そにょんさん)、「やめましょう悪が喜ぶ泣き寝入り」(安川剛史さん)など被害防止策のエッセンスが散りばめられている。
(この記事はニッポン消費者新聞2017年12月号からの転載です)