英イケアの中古家具買い取りサービス、コロナで年初に延期へ
- 2020/12/2
- 海外
イケアの英国法人は、ブラックフライデーの11月27日から始める予定だった中古家具買い取りキャンペーン「バイ・バック・フライデー」を来年初頭に延期することを決めた。新型コロナの蔓延でロックダウンが行われ、閉店を余儀なくされたことが要因。広報担当者は消費者団体Which?に対し、「顧客と従業員を守るための措置。営業を再開し、安全で快適なサービスが提供できる日を我々も待ち望んでいる」と回答した。
同キャンペーンは11月27日~12月3日にかけて、ブラックフライデーに合わせて英国を含む20カ国以上で予定されていたもの。ブラックフライデーは何かと衝動買いをしがちだが、同社は「ブラックフライデーをグリーンに」を合言葉に、持続可能性を祝う期間にしたいとの思いを込めていた。
買い取るのは自社製家具(テーブルや机、たんす、本棚など)が対象で、そのうち布張り・革張り製品やベビーベッド、キッチン調理台などは対象外とした。店舗に持参する必要があり、使用状態に応じて販売価格の30~50%分のクーポン(有効期限なし)で支払う。引き取った家具は中古品として販売し、再販できない家具はリサイクルするか、地域の支援事業に寄付するという。
同社は、2030年までの経営方針として気候変動対策を掲げており、すべての製品を再生材料で製造する(2030年目標)、全製品への使い捨てアルカリ電池の使用を禁止する(2021年目標)などの達成を目指している。