給与ファクタリングの相談寄せられ始める 愛知県注意呼びかけ
- 2020/10/29
- くらし
愛知県は10月28日、給与ファクタリングに関する相談が寄せられ始めたとして、違法なヤミ金融業者に注意するよう呼びかけた。生活困窮を背景に、インターネットサイトで見つけた業者と安易に契約してしまうケースが目立つという。高額な手数料を請求されるなどして生活破綻につながる恐れもあり、県は「借金の返済は一人で悩みを抱え込まず、まずは相談を」と呼びかけている。消費者ホットライン「188」番にかけると、最寄りも窓口につながる。
県によると、「給与を債権として売れば金銭が受け取れる」などと宣伝する給与ファクタリングに関する相談が4~9月に県内窓口に4件寄せられた。昨年12月にも1件あり、それまで相談はなかったという。
給与ファクタリング業務を行うには貸金業の登録が必要だが、インターネットやSNS上では「即日現金」「ブラックOK」などと宣伝して集客する違法なヤミ金融業者が横行している。
県は「高額な手数料を請求されたりして、前の生活よりも悪化してしまう恐れがある」などと指摘し、違法業者を絶対に利用しないよう呼びかけた。