ミツカン、「もったい鍋」で食品ロス削減 京都市とメニュー開発
- 2020/10/8
- 企業・商品
ミツカングループは10月1日、余らせがちな食材を活用し、美味しく食品ロスを減らせる「もったい鍋」メニュー12種類を京都市と共同開発したと発表した。今年8月に結んだ「食品ロス削減への取組の連携に関する協定」に基づく取り組みの第一弾。メニューを紹介したガイドブックの配布や人気投票キャンペーンも展開し、家庭での実践を呼びかけていく。
京都市では2019年度に6.1トンもの食品ロスが発生。ピーク時(2000年度)に比べて4割近く削減したものの、更なる削減をめざし取り組みを推進中。ミツカンとの連携により、家庭での取り組みを加速させたい考えだ。
共同開発した「もったい鍋」は全12種類。「野菜丸ごと使い切り鍋」、「余った野菜の使い切り鍋」、「余ったご飯や麺を有効活用」の3つのテーマを設け、それぞれ4種類のメニューを用意した。余りがちな食材や普段は取り除かれる葉や芯などに注目し、これらの食材を使い切り、おいしく簡単で作ってみたいと思わせるメニューに生まれ変わらせた。
「大根のハッセルバック鍋」は大根の葉を丸ごと使用。ミツカン「ごま豆乳鍋つゆストレート」と味ぽんを使い、誰でも簡単に作ることができる。ほうれんそうを茎まで一束使い切る「とんこつしょうゆ鍋」、キャベツを芯まで丸ごと使い切る「巻かないロールキャベツ鍋」など、バラエティーに富んだメニューが並ぶ。
共同開発した京都市環境政策局ごみ減量推進課の小野理恵さんは「今回の『もったい鍋』を京都市民のご家庭で実践していただき、より一層『もったいない』精神を大切にしていただければと思います」と期待を寄せた。
周知に向けた取り組みの一環として、レシピ紹介冊子「もったい鍋!ガイドブック」を京都市内のスーパーマーケットを中心に配布。さらに、ミツカン商品詰め合わせが当たる「もったい鍋!人気投票キャンペーン」を10月末まで開催する。キャンペーンサイトではそれぞれのレシピが紹介されている。