消費者団体が家電見本市をリポート ファン搭載マスクなど紹介
- 2020/9/11
- 海外
9月3日~5日にドイツ・ベルリンで開催された世界最大級のコンシューマーエレクトロニクスイベント「IFA 2020」を、英国の消費者団体Which?がレポートし、注目を集めた5つの最先端製品を紹介した。空気清浄機の付いたスマートフェイスマスクや抗菌対応のノートパソコンなどを取り上げている。
今年のIFAは新型コロナウイルス禍での開催となり、最新技術を健康・衛生管理に活用する製品や通信機器などが注目を集めたという。
Which?が最初に取り上げたのは、急成長している中国のスマートフォンブランド「Realme」。来年に高機能で低価格な5G端末など8機種を発売し、欧州地域で計1500万台を普及させる計画だという。
次いで、TCLのスマートウォッチ「MoveTime Family Watch MT43A」を紹介。「製品名はこれまでで最もセンスを感じない」としたものの高齢者向けの製品で、様々な安全機能が魅力だと評価した。自動落下検出機能を搭載し、転倒などの緊急時に着用者の正確な場所を1分以内に通知する。日々の行動や心拍数、睡眠などのデータを家族に知らせることも可能。英国では約200ポンド(およそ2万7000円)で発売される見通し。
また、衛生面に配慮した製品への注目が集まったといい、台湾のAcer(エイサー)「Swift 5ラップトップ」を紹介。スタイリッシュなデザインのノートパソコンを抗菌ガラス層で覆った製品で、同団体は「なるべく早い段階に商品テストを行い、性能を確かめたい」としている。
さらに、巣ごもり消費に注目し、JBLの「Quantumヘッドフォン」を取り上げた。オンラインゲームや遠隔授業、動画配信などパソコンを利用する時間が増える中、ワイヤレスモデルやチャットアプリ対応などハイエンドユーザー向けの7モデルを発売する。
最後に空気清浄機を搭載したウェアラブル機器のLG「PuriCareウェアラブル空気清浄機」を紹介。バッテリーで駆動し、H13のHEPAフィルター内蔵。機器を保管するケースにはUV-LEDライトを付属した。フィルター交換時期を知らせる通知がスマートフォンに届くという。英国での販売価格は未定で、年末までに発売される予定。Which?は「本当に役立つのか、使い捨てマスクの代替品になるのかを調査したい」としている。