グリホサート汚染テーマに集会 食塩のマイクロプラ残留も提起

食の安全・監視市民委員会(代表・神山美智子弁護士)は農薬グリホサートが多くの食品から検出されていることを問題視し、9月26日に都内で汚染の実態や危険性をテーマに講演会を開催することを決めた。

当日は新型コロナウイルス感染予防対策として完全予約制で開催する。定員は40名。今後、緊急事態宣言などが発令された場合は開催を中止・延期するとしている。

同市民委員会によると、農薬グリホサートは市販穀類をはじめ、幅広い食品から検出され、消費者の間に不安が広がっている。農民連食品分析センターの調査では検査した15製品の食品のうち11製品からグリホサートを検出したという。同剤は除草用として世界で最も多く使われている。世界保健機関(WHO)の専門機関「国際がん研究機関」(IARC)はグリホサートを「おそらく発がん性がある物質」に分類。それだけに日本の検査結果の影響は大きいと問題視する。

当日は「農薬グリホサート汚染から見えてきたもの」と題して天笠啓祐さん(日本消費者連盟共同代表、ジャーナリスト)が講演する。また、環境カウンセラーの守屋由紀枝さんが「食塩中のマイクロプラスチック残留検査」の結果を発表する予定。

集会は9月26日(土)の13時30分から開始。会場は東京都千代田区神田駿河台の連合会館。参加費用は1000円(会員は500円)。申し込みや問い合わせは食の安全・監視市民委員会ホームページ参照を。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c
  2. 米消費者製品安全委員会
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直c
  3. 電話相談
    ◎全国有料老人ホーム協会が開設 経験豊富な相談員が対応 公益社団法人全国有料老人ホーム協会(有老協c
  4. JAPA中下裕子代表理事
    ◎東京消費者団体連絡センター主催の学習会で PFAS(有機フッ素化合物)問題への理解を深めようと、c
  5. 英国の消費者団体Which?
    英国の消費者団体Which?は11月14日、5月に施行された「反グリーンウォッシュ規則」などへの違反c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る