<豪州>オンライン詐欺被害撲滅へACCCが自衛呼びかけ

豪州でオンライン詐欺への注意を呼びかける「スマート・オンライン・ウィーク」が始まったことを受け、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は10月10日、消費者自ら対策を講じて自衛するようメッセージを出した。

この啓発週間は政府と関係団体、事業者などが連携して毎年10月に開催しているもの。今年は9日~13日まで実施し、消費者に対策を呼びかける。

今年、ACCCが受け付けたオンライン詐欺に関する苦情相談件数は5万1000件を超え、すでに約3700万ドルの被害が発生。詐欺の主戦場は電話からSNSやメール、フェイクサイトなどのオンライン領域に移行し、特に45歳~54歳で被害が相次いでいた。

デリア・リッカードACCC副委員長は「オンライン上で詐欺かどうかを判別するのは困難だ」と指摘。最も遭遇する可能性の高い詐欺手法としてフィッシング詐欺、不正請求、偽の通販サイトの三つをあげ、「預金と同様に個人情報を守ることがオンライン上では重要だ」と自衛を呼びかけた。

自衛手段として▽SNSやアプリの情報共有設定を制限する▽パスワードを頑強なものに変更する▽OSとセキュリティソフトを最新版に更新する▽見知らぬメールやサイトにアクセスしない―よう勧めている。

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