キリン「生茶デカフェ」、世界最大級包装コンテストで受賞 

■再生ペット樹脂100%使用ペットボトルを採用

キリンビバレッジが販売するカフェインゼロの緑茶飲料「キリン 生茶デカフェ」が、世界包装機構(WPO)が主催する「ワールドスターコンテスト2020」のビバレッジ部門において「ワールドスター賞」を受賞した。再生ペット樹脂を100%使用した包装技術が高く評価された。

キリン生茶デカフェ

再生ペット樹脂を100%使ったことを示す「R100ペットボトル」を採用した生茶デカフェ

ワールドスターコンテストは優れたパッケージやその技術の開発普及を目的に毎年開催されているもので、世界の包装分野における最大級のコンテスト。日本包装技術協会主催の「日本パッケージコンテスト」に入賞した作品が、「アジアスターコンテスト」(アジア包装連盟)とワールドスターコンテストへの出品資格を獲得し、世界各国から出品された作品と競い合う。今回は合計324点が出品され、212点が受賞した。

環境に配慮した事例が多く出品された中、生茶デカフェは、資源の持続性を考え、再生ペット樹脂を100%使用するなど包材を適切に使っている点や包装技術的に優れている点などが評価されたという。

キリングループは昨年2月に環境への取り組みの一つとして「プラスチックポリシー」を策定。ペットボトルの資源循環を推進するため「日本国内におけるリサイクル樹脂の割合を2027年までに50%に高める」ことを目標に掲げた。生茶デカフェの事例はその第一歩で、昨年6月、同飲料に再生ペット樹脂を100%使用した「R100ペットボトル」を採用していた。

生茶デカフェはカフェインクリア製法で緑茶のうま味を残したままカフェインゼロを実現。R100ペットボトル採用により「健康」と「環境」をアピールし、カフェインゼロ市場の活性化につなげたい考えだ。430ミリリットル入りで140円(税別)。

(本紙「ニッポン消費者新聞」6月1日号より転載)

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 全相協公開シンポジウム
    ◎「サプリメント形状食品の規制必要」との意見も 全国消費生活相談員協会(全相協)は11月15日、秋c
  2. ニッポン消費者新聞2024年1月号
    特集 健康食品110番に350件超 全相協、シンポジウムで報告 機能性食品は21件 ~c
  3. パブリック・シチズン
    米国の消費者団体パブリック・シチズンのロバート・スタインブルック博士は11月21日、米食品医薬品局(c
  4. ETOC
    特殊詐欺グループと知りながら電話回線を提供する反社会的な電話事業者が存在することから、通信系の5団体c
  5. 高齢消費者・障がい消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月16日、高齢者や障がい者の地域見守り活動についての情報共有化をめざして「高齢消費者・c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る