米ペプシコが宅配サービス開始 コロナ禍のネット通販需要に対応
- 2020/5/20
- 海外
新型コロナウイルス流行の影響によりオンライン通販の利用が伸びる中、米ペプシコは2つのポータルサイトを立ち上げて、消費者に商品を直接届ける宅配サービスに乗り出した。同社幹部はパンデミックをきっかけとした宅配へのニーズは一過性に終わらず、今後も続く可能性があるとコメントしている。
消費者情報を発信するConsumerAffairsや報道などによると、同社は12日までに、詰め合わせ商品を販売する「PantryShop.com」とフレトリーブランドのスナック菓子を組み合わせて注文する「Snacks.com」を立ち上げた。
PantryShop.comは、シリアルなどを詰め込んだ「朝食セット」、ミネラルウォーターを詰めた「水セット」、プロテイン食品を詰めた「たんぱく質セット」などを販売。それぞれ標準サイズ(29.95ドル)とファミリーサイズ(49.95ドル)の2種類を用意し、送料は無料。
Snacks.comはフレトリーのスナックやナッツなど100種類以上を好みに応じて注文でき、15ドル以上の購入で送料無料となる。
ペプシコのeコマース担当幹部は「消費者ニーズに応え、市場で勝ち残るためにeコマース、デジタル技術、人材への投資をこの数年間続けてきた。不確実な時代において、ますます多くの消費者が食品と飲料を購入するためにeコマースチャンネルを選択するだろう」と発言。コロナ禍で「スナック菓子への信じられないほどの強い需要があった」としている。
ConsumerAffairsは「食品と飲料の巨人が新しい常識に順応している」と分析、複数のメディアは「新型コロナ発生により買い物習慣が変化し、企業は迅速に対応している」などと報じている。ペプシコは今後、通販サイトでの取り扱い点数を拡大させる方針だという。