米コストコ、買い物客にマスク着用を要求 月曜から新ルール
- 2020/5/1
- 海外
米コストコは週明けの月曜日(5月4日)から、店内での買い物時にマスクの着用を求めることを決めた。クレイグ・ジェリネックCEOが会員顧客にメッセージを発信し、新ルールの導入を告知した。新型コロナウイルス感染から従業員と買い物客を守るための措置だとしている。ジェリネックCEOは「一部の会員が不快に感じていることは知っているが、マスクは自分自身だけでなく周囲の人も守ることになる」と協力を呼びかけた。
消費者ニュースを発信するConsumerAffairsによると、小売り大手が買い物客にマスクの着用を要求するのはコストコが初めて。SNSには多くの反対意見が寄せられているという。
ジェリネックCEOはメッセージの中で、米疾病対策センター(CDC)が公共の場所での社会的距離の確保とマスクの着用を推奨していることを紹介。「我々は新型コロナ禍の中で(食料品の供給など)必要不可欠なサービスを提供しており、従業員はその最前線にいる。マスクの着用は安全とエチケットを確保するための簡潔な方法であり、会員と従業員が共に取り組める感染防止策だと信じている」と強調した。2歳未満の子どもと病気などの理由で着用できない人を除き、すべての会員にマスクで鼻と口を覆うよう呼びかけた。
ConsumerAffairsはツイッター上に多くの反対意見が寄せられていると報告。「コストコを正式にボイコットする」、「アメリカは自由の国で、マスクルールには従わない。自分の体のことは自分で決める」、「パンデミックの2か月後にマスクを必須にすることは、妊娠した後に避妊を始めるようなものだ」などの書き込みを紹介した。