【豪州】小売店の家賃減額を支援 当局が共同交渉権を承認
- 2020/4/23
- 海外
オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は4月22日、小売業者に対し、共同でテナント料の減額交渉をする権限を与えたと発表した。新型コロナウイルス蔓延により苦境に立つ中小小売テナントを代表し、オーストラリア小売業協会がACCCに許可を申請していた。
一方、貸し手側の業界団体オーストラリアショッピングセンター評議会(SCCA)とショッピングセンター大手のScentre Groupも、すでにACCCから家賃交渉の許可を得ており、今後、具体的なテナント救済策が話し合われることになる。
ACCCのロッド・スミス委員長は「パンデミック禍で財政難に直面するテナントが、公正な条件のもとオーナーと交渉することは公益にかなう」とコメント。「我々は小売部門が強い競争を維持することを支援する必要があり、パンデミック終息後の景気回復に役立つ」と強調した。
SCCAなどは年間売上高が5000万ドル(約34億円)以下のチェーン店や小規模小売店を対象に家賃の減額や支払い猶予、利息の免除、リース期間の延長などの支援を行う方針だ。