【欧州】プリンター、外出制限後に価格上昇 許可書の印字で
- 2020/4/3
- 海外
フランスで3月17日に発令された外出制限措置(いわゆるロックダウン)により、仏国内のプリンター価格が急上昇している。フランス消費者同盟(UFC)の調査によると、直近2週間で平均13%値上がりし、中には40%上昇した製品もあった。プリンターはこの数年間、販売価格が安定していて、1週間当たりの価格変動が2~3%を超えることはなかった。急激な上昇に、HFCは「驚くべき状況だ」としている。
食料買い出し用の外出許可書や子どもの宿題の印字用に家庭用プリンターの需要が高まったことが背景。一部の販売業者による便乗値上げの影響もあるという。
UFCによると、人気機種のキャノン「MG-3050」の販売価格は3月4日の46.54ユーロから3月26日の65ユーロへと40%上昇。エプソン「ECOTANK ET-4750」は3月1日の388.30ユーロから3月26日の539.99ユーロへと39%値上がりした。
外出証明書はプリンター出力のほか手書きも可能。UFCは「緊急的に必要な場合を除き、買い急がずにしばらく様子をみてほしい」と呼びかけている。