毎日食パン1枚分 愛知県が家庭の食品ロス調査 全国より多め
- 2020/3/30
- 食品
愛知県は3月27日、県内6市で実施した家庭系食品ロス量調査の結果を公表した。
それによると、家庭から出る可燃ごみに含まれる食品ロスの割合は平均16.2%(可燃ごみ全体の約6分の1)となり、県民1人ひとりが毎日食パン約1枚(約78グラム)を捨てている量に相当した。環境省による全国調査推計値(約62グラム)と比べても多い結果となった。
調査は豊橋、岡崎、一宮、半田、春日井、豊田の6市で、夏季(8、9月)と冬季(11、12月)に実施。家庭から出た可燃ごみを採取し、食品ロス量を計測した。
その結果、可燃ごみに含まれる食品ロスの割合は平均16.2%。内訳は、賞味期限切れなどによりそのまま捨てられた「直接廃棄」が9.8%、調理過程で出た「過剰除去」が0.9%、食べ切れずに廃棄された「食べ残し」が5.5%。夏季が15.5%、冬季が17.1%で、冬季は過剰除去や食べ残しの割合が高い結果となった。
食品ロス量の割合から導き出した県内の家庭系食品ロス量は推計約21.5万トン。県民1人1日当たりに換算すると77.8グラム(食パン1枚分)となり、環境省の全国調査推計値の62.2グラムよりも多かった。