【香港】ヨガマット使用中は換気を 揮発性物質対策 新品も注意
- 2020/2/18
- 海外
消費者団体の香港消費者委員会は2月17日、ヨガマット30製品の商品テスト結果を公表し、一部の製品から複数の揮発性有機化合物を検出したと発表した。サイズや重量、厚さなどの記載がない製品も見つかり、同団体は「新しく購入した製品は数日間開いて放置し、有害物質を放出させること。ヨガマットを使う際には室内の換気をして、使用後は手を洗ってほしい」と呼びかけた。
ヨガマット30製品(45ドル~899ドル)を調べたところ、28製品からホルムアミド(9~1270mg/kg)を検出。そのうち200mg/kgを超えた9製品について放出試験をしたところ、6製品でホルムアミドの放出を確認した。
また、11製品から多環式芳香族炭化水素(PAH)を検出、ポリウレタン製の2製品からは微量のジメチルホルムアミド(DMF)を検出した。
いずれもEU玩具安全指令やREACH規制の範囲内だったものの、香港消費者委員会は「ホルムアミドとDMFは揮発性有機化合物(VOC)であるため注意が必要。室温が高い、換気が不十分、何枚もヨガマットを置く、などの条件下では眼や気道への刺激や不快感などが起きる可能性がある」と指摘した。テストではサイズや重量、厚さの記載がない製品や手入れ方法の表示がないものも見つかったという。
同団体は▽新しく購入した製品は使う前に数日間開いたまま放置する▽使用中は室内喚起をして、幼児やペットに触れさせない▽使用後は手を洗う▽洗濯機で洗ったり、乾燥機にかけたりしない――よう注意を呼びかけた。