【米国】感染防止にこまめな手洗い推奨 普通の石鹸で20秒

米国でインフルエンザが猛威を振るう中、米消費者情報誌コンシューマーリポートは風邪や食中毒などの感染防止に役立つ手洗い方法を紹介した。「感染を防ぐための手段としては予防接種、患者との接触を避けることなどがあるが、最も重要で最も簡単な手段の一つが定期的な手洗いだ」としている。

では、いつ手を洗えばいいのか――。同誌は、ニューヨークにあるレノックス・ヒル病院のジャネット・ハース博士のアドバイスを紹介。ハース博士によるとトイレの後、食事の前、手が汚れた時、の三つが基本。さらに「公共交通機関を利用した後に手洗いすることも検討すべきだ」とした。また、生肉を扱った後、ペットに触れた後の手洗いも推奨。子どもについては、外から帰ってきた時に手洗いをさせるよう呼びかけた。注意が必要なのは病院。抗生物質耐性の感染症リスクを抑えるため、手洗いが欠かせないとした。

洗い方は普通の石鹸で20秒間、両手をこすり合わせてよく洗い、水で流すこと。手の甲、指と指の間、爪のすき間も忘れずに。ハース博士は「抗菌石鹸は通常の石鹸よりも洗浄力が優れているわけではない上、耐性菌の発生につながるため使わないでほしい」とアドバイスした。

どうしても手洗いができない場合は、アルコール60%以上の消毒スプレーを使うのが次善の策。ただし、すべての細菌に効果があるわけではないため、石鹸での手洗いを最優先にしてほしいとしている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. NCL
    米国の遺伝子検査会社「23andMe」が破産手続きを開始した問題で、消費者団体ナショナル・コンシューc
  2. SSRC
    ◎今年で8回目 消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク主催 消費者目線で企業のCSR・環境c
  3. ニッポン消費者新聞2025年1月1日号
    特集 フードバンク認証制度 26年度から本格始動 25年度に大手団体で実証実験 ~事故c
  4. 千葉県が毎年実施しているアンケート調査によると、自転車保険に「加入している」との回答が68.7%と前c
  5. network
    国際消費者機構(CI)が提唱する世界的な記念日「世界消費者権利デー」(World Consumer c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る