【英国】ウィンドウズ7でのネット銀行取引は危険 買い替えを
- 2020/1/28
- 海外
英国の消費者団体Which?は1月24日、基本ソフト(OS)「ウィンドウズ7」を搭載したパソコンでネット銀行の取引をおこなわないよう注意を呼びかけた。14日に更新サポートが終了し、パソコンが無防備な状態にあるため。ウイルス感染やフィッシング詐欺に遭遇し、個人情報やID・パスワードを盗み取られる恐れがある。
ウィンドウズ7は2009年に発売されたOSだが、後継の8や8.1が普及しなかったことから、今でも人気があるという。Webトラフィック分析サイトのStatCounterによると、英国で稼働するパソコンの10台のうち7台はウィンドウズを搭載。そのうち6台に1台がウィンドウズ7だという。政府機関の国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)はウィンドウズ7ユーザーに対し、ネット銀行を利用したり、流出すると重大な影響がでる情報にアクセスしたりしないよう警告。電子メールの送信についても控えるよう呼びかけた。特にネット銀行の利用はリスクが大きすぎるとしている。
対処方法は簡単で、OSを10にバージョンアップするか、新しいパソコンを買い替えること。それまでの間はスマートフォンなど別のデバイスでネット銀行を利用するよう呼びかけた。パソコンのウィンドウズのバージョンがわからない場合、キーボードのウィンドウズロゴキーとRを同時に押して、「winver」と入力するとバージョン情報が表示される。
Which?のマネー担当者は「銀行はウィンドウズ7からの利用に伴うリスクについて、顧客に緊急警告を発するべきだ」としている。