【香港】スマートウォッチの運動データに誤差 参考程度に

歩数や運動量などを計測できるウェアラブル端末が人気を集める中、消費者団体の香港消費者委員会はスマートウォッチやフィットネストラッカーの消費カロリーデータに誤差があると指摘し、参考程度にとどめるよう使用者に呼びかけた。

同委員会はスマートウォッチ9モデル、フィットネストラッカー2モデルの計11モデルの商品テストを実施。測定データの精度を調べた。

その結果、歩数計、消費カロリー、歩行距離、心拍数などの項目で誤差が確認された。精度は製品ごとに異なり、誤差が10%以内にとどまるモデルが数点あったものの、多くのモデルが実際のデータとは逸脱。歩数計データに59%の誤差が生じたモデルや、サイクリングとランニングの消費カロリーが最大72%ずれていたモデルも見つかった。

ウェアラブル端末の運動データは原則、手首の動きや腕の振りに基づいて測定したもの。距離測定はGPS機能を駆使するが、曲がりくねったルートや追跡精度により誤差が生じるという。同委員会は「スマートウォッチは精密な測定機器ではなく、あくまでも推定値のデータを提供しているにすぎない。健康管理のために正確なデータが必要な場合は専門の医療機関に相談してほしい」と呼びかけている。

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