損保協会、外国人に多い右直事故など啓発 無理な右折は「ノー」 

日本損害保険協会が外国人向け交通事故防止啓発ツールを作成した。チラシや冊子を通じて、外国人に多い出会いがしらの事故や右直事故などに注意を呼びかける。

在留外国人用啓発ツールとして「交通事故防止啓発チラシ」を英語・中国語(簡体字と繁体字)・ポルトガル語の4カ国語で作成。昨年12月から厳罰化された運転中の「ながらスマホ」の禁止を呼びかけるとともに、外国人に多い出会いがしらと右直事故について、無理な右折や通過はやめるよう注意喚起した。また、高齢歩行者を夕暮れ・夜間の交通事故から守る「ピカチュウ反射リストバンド」の英語版も新たに作成した。

交通事故防止啓発チラシ

4カ国語で事故防止を呼びかける啓発チラシ。無理な右折や通過は「NO!」

訪日外国人向けには「自転車マナー啓発リーフレット」を作った。表面には一時停止標識での左右の安全確認や自転車の左側通行などの交通ルール、ヘルメット着用必須、飲酒運転禁止などを記載。裏面には東京都内のサイクリングスポットを掲載した。自治体や観光関連団体を通じて配布し、安全運転を呼びかける。

交通事故総合分析センターが訪日外国人によるレンタカー事故を調べたところ、「出会いがしら」が全体の25%、「右直事故」が22%を占め、日本人の割合に比べて高くなっていた。海外諸国の多くが右側通行を採用しているため、日本での運転では右折時の対向直進車に対する安全確認が重要だという。

(本紙「ニッポン消費者新聞」1月1日新年特集号より加筆の上、転載)

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